犬の関節炎・椎間板ヘルニア・筋炎・股関節形成不全

関節炎 骨関節炎は主に運動範囲の広い関節に関節軟骨が変性性変化に陥るために発生する疾患です。原発性又は二次性骨関節炎に分類されます。
症状骨唇形成や関節軟骨の消失・軟骨下の骨硬化・関節腔の狭小化等があります。
軟骨の弾力性が失われ、そこに刺激が加わると軟骨表面に亀裂が生じ、細胞が障害を受け、軟骨細胞の障害・壊死や滑膜炎・包膜炎を引き起こす事もあります。
様々な原因で悪循環を招き、悪化し進行していくと言われます。
※原発性骨関節炎(特発性骨関節炎)老齢になって発生し、主に体重を支える関節に徐々に進行するものです。
※二次性骨関節炎
原因があり、それによって関節の障害や変形が発生します。
原因※原発性骨関節炎(特発性骨関節炎)不明です。
※二次性骨関節炎・・外傷・関節内骨折による関節面の不一致・靭帯や関節包・半月等の損傷・炎症性疾患・感染性関節炎(細菌・ウィルス)・免疫介在性関節炎
・先天性・発育性疾患(発育不全)股形成不全・骨軟骨症等が原因で発症すると言われています。
椎間板ヘルニア 椎間板の変形や加齢で骨が弱くなり脊髄が圧迫され引き起こされる様々な脊髄障害が起こる疾患です。椎間板の変形は2つのタイプがあり、1つは髄核の軟骨組織によると言われます。
軟骨形成異常犬種は遺伝的で若い時期に発症し、最終的に髄核の石灰化が起こる場合もあります。犬種にはダックスフント・ペキニーズ・ビーグル・フレンチブルドッグ・ウェルシュコーギーなどが挙げられています。
もう1つは椎間板の線維様変性で、上記で挙げた犬種以外の全犬種に5歳頃から生じ除々に進行するものです。
症状腰がふらつく・歩き方がおかしい等の運動障害・排尿や排便障害・後半身の麻痺等も起きる場合があります。
原因過激な運動により脊髄に負担が加わったり、加齢で骨が弱くなってくると、椎間板が変形して脊髄を圧迫しする事により神経に異常が起こります。
筋炎 ※特発性筋炎(萎縮性筋炎)咬筋・側頭筋・翼突筋が炎症性疾患で萎縮を特徴とする病気です。
シェパードに発生が多くみられるといわれましたが、最近では小型種にも発生がみられる様になりました。
※多発性筋炎
全身性炎症性筋炎は、骨格筋の障害による脱力・運動不耐性・硬直などを起こし急性又慢性の発現がみられます。
症状四肢の筋肉にも病変がみられる様です。
原因現在のところ原因は不明ですが、免疫介在性の病因(自己免疫性疾患)や、ある種のウィルスのによる二次感染とも言われています。
股関節形成不全 股形成障害・股異形成も同意語。股関節の発育不全で、ほとんどの犬種に見られ特に大型犬での発生率が高くなっています。
症状股関節の変形・後ろ足が立たなくなる・後の両足をそろえて歩く変な態勢で座る(横座り)などの症状や仕草が見られます。
原因遺伝的と言われていますが、はっきりとは解明されていません。急速な発育と体重増加によって骨盤部筋肉の発育が骨の成長より遅れる事により股関節の不安定が起こったり、ホルモンの異常・骨盤部筋力不足挙げられています。

病気辞典について

記載内容については、日常の健康チェックの参考としてご覧ください。

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