犬の扁平上皮癌
扁平上皮癌 | 扁平上皮癌は皮膚や粘膜をつくる扁平上皮細胞から発生する悪性腫瘍です。 犬では口腔・爪下周囲・陰嚢皮膚・鼻・四肢・肛門などによく発症します。 ダルメシアン・ビーグル・ブルテリアなどの犬種では体幹や腹部の色素のない部分 か色素の薄い皮膚部分に発生するようです。扁平上皮癌発生には性別差はなく、皮膚や爪周囲に発生する犬の平均年齢は8〜9歳で、口腔領域での発生平均年齢は10歳と言われています。 |
症状 | 扁平上皮癌は局所での浸潤性は強いために広範にわたる切除が必要となりますが、爪床から発生したものを除いては、肺等への遠方転移は比較的少ないと言われています。 |
原因 | 太陽光線による障害・光線性角化症発癌の前駆症状・慢性の炎症が腫瘍化する事等が挙げられています。 |
対処法 | 一般身体検査・血液検査・生検検査等で詳しい病理組織検査を行う様です。 広範な摘出手術や化学療法、放射線療法・免疫療法やホルモン療法などを併用し治療を行う様です。 |
補足 | 犬の扁平上皮癌の補足説明 扁平上皮癌はイヌの皮膚腫瘍の3〜20%を占めています。癌の発生箇所は四肢(とくに指)と顔面(耳や鼻、口唇部)によくみられ通常、不規則に盛り上がって潰瘍ができています。 イヌでは頭部と腹部、会陰部によく発生します。扁平上皮癌は周囲に広がりやすいため、治療に際しては正常組織も含めて広く手術によって切除しなければなりません。 扁平上皮癌に対する放射線による治療も、ある程度の効果が確認されています。また、イヌでは、腫瘍の摘出後にシスプラスチンによる化学療法を行うと有効であることが知られています。 鼻鏡やまぶたなど、広範な切除ができない部位に腫瘍が発生している場合は、癌の再発が起こりやすく、リンパ管経由で付属リンパ節や肺に癌が転移します。 |
病気辞典について
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