猫の脱毛・ニキビダニ症

脱毛 脱毛は、アレルギー症状・内分泌(甲状腺機能亢進症副腎皮質機能亢進症)の障害等による病気が関与するものと、季節の変わり目等に自然におこる生理的なものがあります。
症状 病的なものは部分的な脱毛や、体全体の脱毛があり、地肌が見えて皮膚の色が赤や黒に変色します。それと同時に悪臭や痒みが起こります。内分泌障害が原因の時は痒みを伴う事がほとんどです。
原因 病的な脱毛原因は内分泌障害やアレルギー・寄生虫・細菌・遺伝等による感染が挙げられます。
対処法 症状を見て状態を把握したり、組織病理検査が必要な場合もある様です。
感染症による脱毛の場合は、薬により感染源を取り除いたり、原因を排除する事で2〜3週間で治癒可能と言われ、内分泌障害の脱毛は長期の治療が必要となり、1〜3ヶ月(個体差有)かかる場合があります。
遺伝的脱毛は完治することは難しく、治療というよりは症状のコントロールが行われています。
 補足 猫の脱毛症の補足説明
猫の対称性脱毛症(心因性脱毛含む)ネコの対称性脱毛症は、ほぼ左右対称に毛が抜けて薄くなった状態のことをいいます。
脱毛の原因として、アレルギー疾患(ノミ、食物)、耳や肛門嚢の感染、神経過敏、内臓疾患(泌尿器疾患など)、精神的要因などがあります。
とくに精神的要因によって起こるものを心因性脱毛症といいます。
また、毛の発育不全による脱毛がクッシング症候群や糖尿病、甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患でまれにみられることがあります。
脱毛症の症状は、脱毛する原因によって脱毛が起こる部位は異なりますが、ノミアレルギー性皮膚炎では、腰、後肢、腹部に、食餌性アレルギーではとくに顔面に症状が認められます。
心因性脱毛症は、腰、大腿部、内股に多くみられ、持続的に皮膚を舐めることで、脱毛、炎症、潰瘍を起こすことがあります。
毛包虫症 ニキビダニ症とも言われます。
ニキビダニは、毛包内(毛穴)に生息していますが、このダニが異常繁殖し発症します。免疫力が低下しているときや、免疫の弱い子猫に多く見られます。
症状口や目などの皮脂腺が多く存在する周囲が赤く腫れたり局部的又は全身に脱毛が見られます。
進行・悪化すると脱毛部分が黒ずみ、ニキビのような膿が出たり、皮膚がただれたりします。
原因毛穴にダニが寄生する事が原因です。
母体から感染することが多くあり、免疫力の低下やホルモンバランスの乱れが原因発症することもあります。
対処法毛包内に生殖するダニなので、非常に検出が難しい場合もあり、色々な方法で、ニキビダニを探します。ダニを殺すため、殺ダニ剤による薬浴や殺ダニ剤の塗布・抗生物質の投与・免疫賦活剤の投与などが主に行われます。
このダニを完全に駆除することは難しく、猫自身に問題がある事が多い為、完治率は低く、治療は長期となる場合が多い様です。
どこにでも生息するダニなので完全な予防は難しい為普段から免疫活性が重要視されています。
補足  猫の毛包虫症の補足説明
ニキビダニ症(毛包虫症)ともいいます。
ダニがネコの毛包、脂腺、アポクリン腺に多数寄生することによって発症します。毛包虫症はネコの皮膚炎の原因としては非常にまれです。

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