犬の目の癌・耳の癌

目の癌 眼球やその関係組織に発生する癌(腫瘍)を言います。
視覚に関する組織は中枢神経系に接しているので、良性な腫瘍でも浸潤すると重大な視覚障害を起こしやすいと言われます。
眼瞼の腫瘍は、犬に良く発症する眼の腫瘍です。皮脂腺腫・皮脂腺癌・組織球腫・肥満細胞腫メラノーマや基底細胞癌などが挙げられます。
癌瞼腫瘍の多くは良性で、悪性腫瘍は10%以下と言われています。
症状腫瘍が眼球に接触する場合は流涙や眼瞼痙攣などが起こります。
結膜及び瞬膜の腫瘍は、メラノーマ・腺腫・腺癌・線維肉腫・扁平上皮癌・血管腫・血管肉腫・乳頭腫などが挙げられます。
これは腫瘍が摩擦刺激や突出ほど進行しない限り症状を伴わない事が多いと言われています。
 補足  犬の眼の癌腫瘍の補足説明
イヌの眼瞼の腫瘍としては、マイボーム腺を起源とする腫瘍の発生がもっとも多く、これにはマイマイボーム腺腫は良性腫瘍て、眼瞼縁から生じた「できもの」として確認され、完全に切除すれば再発の可能性は少ないといわれています。
このほか、イヌにはウイルス性乳頭腫もしばしば発生します。これは、いぼとして若いイヌにみられ、多くの場合は自然に消失します。
また、組織球腫は通常は3歳以下のイヌに発生します。発赤した無毛性の腫脹が眼瞼縁に沿ってみられ、3〜6週間で改善することがあります。
眼瞼のメラノーマは黒色の腫瘍で、多くは良性ですが、8%は悪性腫瘍と診断されています。イヌの眼窩腫瘍は、その90%以上が悪性です。
眼窩に腫瘍が発生すると、眼球が突出するほか、眼球が後方に移動しにくくなったり、眼瞼が大きく開いて第三眼瞼が突出するようになります。
耳の癌 耳の中にイボのような腫瘍がたくさんできます。
特に中・高齢犬に発生しやすいと言われます。
症状小さな腫瘍時は症状は現れませんが、大きくなるにつれて炎症が起こり、化膿や出血が見られます。
又、分泌液が出ることもあり、ひどくなると耳の穴を塞いでしまうこともある様です。
原因耳の中にある汗腺のアポクリン腺というのが腫瘍化するためにおこります。
対処法一般身体検査・血液検査・生検検査等で詳しい病理組織検査を行い、摘出手術や化学療法、放射線療法・免疫療法やホルモン療法などを併用し治療を行う様です。 
 補足  犬の耳の癌腫瘍の補足説明
耳の腫瘍とは、耳にできた異常な構造物のことですが、ポリープや炎症性肉芽のような腫瘍でないものも発生することがあります。
耳の腫瘍の原因は、耳介の腫瘍は、熱帯と亜熱帯地域のイヌに多くみられます。
これはこの地域の動物は、太陽光線の照射を長時間にわたって受けることによって、扁平上皮癌などの腫瘍が誘発されやすくなっているためと考えられています。
また、耳の腫瘍の発生に品種や性別による素因は認められませんが、例外的にコッカー・スパ二エルでは良性および悪性腫瘍・ガンが発生する比率が高くなっているようです。
この犬種は外耳炎を発生しやすく、長期にわたる外耳炎は腫瘍を誘発する可能性があるためと考えられます。
耳の症状は、耳の腫瘍は、耳介や外耳、中耳、内耳に異常な塊として認められます。耳介や外耳道に他生した腫瘍は、悪臭を伴う慢性外耳炎の症状を示します。
すなわち、耳垢や滲出液がみられ、かゆみや痛みがあり、ときには出血や神経症状も起こします。
耳介に他生する腫瘍は、イヌでは多くが良性です。なかには耳垢腺癌のように、周りの組織に浸潤する傾向を示す悪性の腫瘍もあります。

病気辞典について

記載内容については、日常の健康チェックの参考としてご覧ください。

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