犬の前立腺肥大・前立腺炎

前立腺肥大 前立腺はオス犬の精液の成分を分泌する副生殖器です。
(精巣が主生殖器です)膀胱の後方に位置し大きさは犬種により異なります。
症状 骨盤腔内で前立腺が肥大することにより直腸が圧迫される為の便秘やしぶり等の排便障害と尿が出にくくなったり血尿になる排尿障害が一般的です。
原因 これは高齢犬になり、精巣から分泌される雄性ホルモンのアンドロジェンと雌性ホルモンのエストロジェンの量にアンバランスが生じる為に起こります。この肥大は過形成(良性)によるもので、腫瘍や嚢胞、膿瘍による肥大とは区別されます。
対処法 直腸からの触診・レントゲン検査・血液検査・尿検査・超音波検査・組織病理検査が行われる様です。
ホルモン剤などによる内科療法がいくつかおこなわれていますが、去勢が一番の治療と言われています。
前立腺肥大は去勢によりかなり改善が見られ完治率70%以上と言われています。
前立腺炎 犬の前立腺炎は病原体の感染による急性又は慢性の炎症で膿瘍を併発する場合としない場合があります。
嚢胞・腫瘍・扁平上皮化生のような前立腺の疾患があると前立腺は感染しやすくなるのでこれらの併発症であることも多い様です。
症状急性前立腺炎は前立腺の急性炎症で重度の症状がみられます。
一方、慢性前立腺炎は急性前立腺炎に続発することもありますが、無症候性で再発性の膀胱炎尿道炎を詳しく調べる事で見つかる事もあります。
原因病原体であり感染は通常、尿道からの上行感染で、血行感染や膀胱内の尿や精液からの感染もあります。
感染菌としては大腸菌・スタフィロコッカス・プロテウス・シュードモナス等挙げられます。
真菌やマイコプラズマによる感染報告もあります。
対処法前立腺から液を採取し、細菌感染と炎症について詳しく調べ、さらにレントゲンやエコー検査で腫れた前立腺を診断する様です。
中に膿がたまったような袋がみられた場合には前立腺膿瘍が疑われ、その他癌や良性の過形成も考えられる
ので、尿の検査や、生検などで確認する様です。
細菌が原因の場合には抗生物質で治療を行い、膿瘍を作っている場合は投与した抗生物質が作用しにくいと言われ手術が行われる事もある様です。
再発しやすい疾病と考えられています。

病気辞典について

記載内容については、日常の健康チェックの参考としてご覧ください。

犬猫の健康を維持し免疫力を維持するサプリメント紹介

ページの先頭へ