犬の副鼻洞炎

副鼻洞炎 副鼻洞は鼻腔につながる頭蓋骨の骨洞で、副鼻洞炎に関するのは上顎洞と前頭洞です。
長頭種と短頭種ではその大きさや長さは異なりますが、上顎洞は左右眼と頬骨の間に、そして前頭洞は左右の眼と眼の間に位置すると言われます。
その内面は嗅覚に関する粘膜性骨膜で覆われている。
症状 慢性化する事が多く、片側又は両側に悪臭のある粘稠度の高い鼻汁(膿性・出血性)が出てクシャミや鼻塞音、時々呼吸困難を認めることもあります。
原因 多くは慢性的な鼻炎や歯牙疾患など周囲の炎症し起こる二次性のものです。
一次性の副鼻洞炎では外傷や原発性の腫瘍などがあります。炎症による腫脹と分泌物の産生により、鼻腔に通じる副鼻洞の開口部が閉塞され、副鼻洞内に
分泌物が貯留し細菌などが増殖することになります。
対処法 レントゲン検査で副鼻腔の状況を検査し血液検査、細菌培養検査、真菌検査、ウイルス検査が必要なこともあり、鼻だけではなく口腔内検査も原因究明の
ために行うようです。
各原因に対して治療を行い、内科療法や吸入器による治療を並行して行う様です。
細菌や真菌が原因の時は抗生物質、抗真菌剤など投与し、歯が原因の時は抜歯を行い、腫瘍の時はレーザー療法や放射線療法を行うこともあり、重症の時には内科的治療だけでなく、外科的に切開を行って治療することもあるようです。
原因にもよりますが通常は完治率80%以上と言われていますが、的確な予防法はあまりなく、ウイルスが原因の場合、ワクチン予防もありますが、普段からウィルスに対する抵抗力や免疫力をつけておくことが必要です。

病気辞典について

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